【商品内容】 ・写真の丸棒1セットの価格です。 写真⑦は別個体ですが、同じチューリップウッド材で作ったマイバチです。仕上げ後のイメージとしてご参照ください。 材名:チューリップウッド(Dalbergia decipularis) 長さ:400mm 径:20mm 重さ:114,117g 薔薇色のたおやかなストライプ、バニラのように甘くそれでいて薔薇のような気品のある芳香、あらゆる点で他に比べる物のない「樹木の宝石」にして「銘木の女王」、古くはフランス王室の御用達でもあった、多くの人にとって究極の銘木と目される材、それがこのチューリップウッドです。 現代も常に世界規模の争奪戦の渦中あり、こうしてマイバチ用丸棒をご紹介出来るのは、作り手としても非常に幸運な事だと思っております。中でも本品は本種特有のカラーが色濃く出た太径の丸太(※国内流通品)を私自ら選んで買い付け、製材いたしました。希少な本種としても滅多にお目にかかれない強い個性の出た個体ですので、本格的な木材マニア様のお眼鏡にも叶うものと思います。 本種を含むツルサイカチ属の真性ローズウッドは全て例外なくワシントン条約によって厳しい輸出入規制下にありますが、最も規制の厳しいブラジリアンローズウッドより、下手をするとチューリップウッドの方が国内の流通量は少ないかも知れません。当方にもよく問い合わせが来ますが、リクエストを受けてすぐにお出しできる類の材種ではございませんのでお見逃し無く。 ローズウッドの例に漏れず硬く、重い材ですが、加工性は同属の仲間の中では良好な方です。手鉋での加工難度については差程心配される必要はございません。 ただし鑑賞用以外で実用を考えられるのでしたら、テーパーを急角度でかけ、あまり先端を細くし過ぎることはお避け下さい。 硬いですが、堅牢と言う訳ではありません。 バチとしての通常の打撃にすら耐えられない程に脆くはないですが、粘りが全くない材のため閾値を超えた衝撃を受けた瞬間、弾けるように折れる可能性があります。 高価な材です。耐久性を求める場合は太く、短く、が実用に用いるための最低条件かと思います。 あくまでローズウッドの中ではですが打感は軽め、繊細です。また連打に向くしなりや、面への食いつきに乏しいこともあり、出来るだけ太く作り、打感を安定させることを意識されると良いでしょう。