SITO-PARIS ROYER Ⅳ、レンズ：P. Angénieux Paris 100mm F3.5 Type X1。 　フランス・SITOの中判蛇腹カメラで搭載レンズは希少なアンジェニュー100mm F3.5 Type X1です。搭載レンズがアンジェニュー100mm F3.5 Type X1であること、シャッターが最速1/300秒であることなどから、おそらくロワイエ4型だと思われます。 https://www.collection-appareils.fr/x/html/appareil-375-Royer_Royer%20IV.html 　本体、純正革ケース、中判スプール1本、社外品フード。 　整備品を購入し、その後2024年2月に専門店さんで再整備を行いましたが、以下の注意点があります。 １：このカメラには距離計はありませんので、単体距離計や他のカメラで距離を測り、その数値でピントリングを合わせてください。 ２：6×4.5用マスクは欠品してますので6×9でしか使えません。 ３：あくまで目測ですが、シャッタースピードについて高速側が若干遅いように感じます。整備でも「1/300秒は可能な限り調整した」とのことですので、ネガフィルムのラティチュードを念頭に置いて撮影した方がよいと思います。なにぶん古いカメラですので、ときどき空シャッターを切るのがよいと思います。 ４：ストロボ端子は私が知らないタイプで、作動含め詳細不明です。 ５：フードを付ける際には、カメラのピントリングを手で固定してください。そうしないとピントリングがまわりすぎてしまいます。 ６：タイマーは使えますが、古いカメラですので使わない方が無難だと思います。 ・光学系は、整備済ということもあり経年の割には良い状態だと思います。修理屋さんには特に何も言われていませんが、目視では少しヨゴレがあり、もしかしたら薄曇りがあるかもしれません。 ・本体外観は、ファインダー上部にスレがありますが、全体的には経年よりも良いと思います。小さなスレやキズ、ヨゴレ等もあまりなく、目立つようなアタリやヘコミもありません。 ・ケースも経年の割にはかなりきれいな部類になると思います。 　写真はすべて2024年3月撮影。写真17：F11、1/300。写真18：F16、1/150。写真19：おそらくF11、1/300。